中東チキンレース 2016 4 10

 すでに第三次世界大戦は始まっていて、
もう序盤戦を過ぎているのかもしれません。
 このようなことを書くと、
平和ボケをしている日本人は驚くでしょう。
 日本人が考えている「戦争の始まり」とは、
「戦艦が大砲を打ち鳴らしたら戦争の始まり」と考えているでしょう。
 しかし、昔も今も、
戦争の始まりは、情報工作や情報合戦でした。
 今の時代は、さらに複雑化していて、
いや「ステルス化」していて、
戦争の始まりがわかりにくいものになっています。

書名 世界戦争を仕掛ける市場の正体
著者 宮崎 正弘  馬渕 睦夫  ビジネス社

 さて、この本から、興味深いところを引用しましょう。
(以下は、引用です)
「抑止」から「使う」兵器へ転換した核
 サウジアラビアが胴元となって、
パキスタンに核開発をさせています。
 そのパキスタンは、今は、
90発から100発ぐらい核兵器を持っていると見られています。
 そうすると、当然、サウジアラビアは、自分の取り分を回収する。
それをイランはわかっているから、核開発を急いでいるわけでしょう。
そして、ここに中国が入ってくる。
 著者は、ペルシャへ行くときに、
イラン航空に搭乗したのですけれど、
これが、なぜか北京経由です。
 北京で制服を着た軍人が、ものすごく乗ってくる。
それで、テヘランの空港に着いたら、
軍人は大歓迎で、通関もなく入国する。
(引用、以上)
 ところで、アメリカは、
ニクソン政権の時に、ドルの金兌換制度をやめました。
つまり、ドルは、金とリンクしなくなったのです。
 しかしながら、ドルは原油とリンクするようになったのです。
つまり、原油の決済代金は、必ずドルにするというものです。
そこで、世界各国は、原油を買うには、まずドルを用意する必要があります。
 その代わり、アメリカは、サウジアラビアを守るという約束があったのでしょう。
世界最大の産油国であるサウジアラビアを守ることによって、
原油の決済代金は、必ずドルにするというルールも守られることになります。
 ところが、イラン核開発問題において経済制裁の解除というニュースがありました。
これで、サウジアラビアは、アメリカに疑念を抱いたかもしれません。





































































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